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撮影場所
表紙・目次:長野県茅野市
秋の奥蓼科へ。東山魁夷の代表作「緑響く」の題材として有名な御射鹿池をたずねる。
紅葉真っ盛りの山は、池を取り囲む落葉松が黄金色に輝き、幻想的なモスグリーンの湖面に映り込んでいた。事前に作品を観て想像していたコバルトブルーの世界とは違うが、この場所で作家も感じたであろう神秘的な空気は変わらず流れている。
まるで時間が止まったような感覚にどのくらい見つめていただろう。ふっと風が流れ、湖面が動く。水面が揺れ葉がそよぐと、全体が光の粒に覆われた。先ほどまでの色彩はキラキラと瞬く光の粒に代わり池を包む。また違う表情を見せてくれた。
撮影日2023.10.26(撮影・文 大塚智恵)
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