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撮影場所
表紙:藤原京跡(奈良県橿原市)
目次:大和三山を望む(奈良県高市郡明日香村)
京都から大和へ、近鉄橿原線で南下する。
1時間ほどの旅はまるでタイムトラベルで、平安から奈良そして飛鳥時代へと、古代史を遡る感覚を楽しむことができる。橿原市に宮跡が残る藤原京は、日本史上最初の巨大な都城で、飛鳥と奈良の時代をつなぐ重要な位置にあり、ここで大宝律令や和同開珎の発行など国の骨格が作られた。”日本”の国名が現れるのもこの時代で、日本人のアイディンティもここから形成されるが、政治の舞台が奈良→京都へと移ると、この都城は忘れ去られる。
里山の中に形跡だけが残る。
なにげない風景を前に感性を大きく開いて立つと、今も昔も変わらぬ人々の営みに重なるように、国の興隆を模索した古の物語が見えてくるようだ。
撮影日2023.6.3(撮影 秋山由樹・文 大塚智恵)
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