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Lab SCOPE 2022 Vol. 63

御茶ノ水・聖橋から(東京都千代田区)

御茶ノ水・ニコライ堂(東京都千代田区)

撮影場所
表紙:御茶ノ水・聖橋から(東京都千代田区)
目次:御茶ノ水・ニコライ堂(東京都千代田区)

御茶ノ水を歩いているといくつもの急な坂に出くわす。ここは本郷台地の縁にあたり、JR御茶ノ水駅から神保町方面に向け急下降している。ビルが林立した今ではそれを目で確認することはないが、散策していると心拍の上昇とともにこの土地本来の姿を体感する時がある。
神田川はその本郷台地を切るように流れている。都心を流れる川としては稀な全区間が明渠で、意外なことに自然河川だ。歴史を調べれば、江戸の街のライフラインとして治水が繰り返され、その支流には人工水路が巡らされているが、主流は江戸以前の流れのままとのこと。深く削られた台地が川の両岸に渓谷を作り、江戸の人々は四季折々の風情を楽しんだそうだ。
さすがに今は渓谷の岩肌は塞がれてはいるものの、その風情が今も変わらず残されていることに、これもひとつの伝統文化として残していこうとする
強い意志が見え、(ちょっと大仰かもしれないが)日本人としての誇りを感じることができた。

撮影日2021.11.17(撮影 堀込崇・文 大塚智恵)

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