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Lab SCOPE 2017 Vol. 55

福井県若狭町 水月湖

撮影場所:福井県若狭町

水月湖の西岸を海と隔てる小高い山、その一帯の地名を“海山(うみやま)”という。印象に残る名前に興味が湧き、その暮らしぶりを聞いてみた。
漁師をしながら、田畑を営むという。海山には田畑を開けるような平地はないが、南の三方湖、菅湖の南岸に田畑を持ち、船で湖を渡って農作業をするそうだ。若狭湾のめぐみと湖のめぐみ、山のめぐみ、そして土壌のめぐみ。豊かな日本人の暮らしがそこにあった。
三方湖の南岸、“島の内”の田園地帯を走っていると、風が稲を揺らすのが見えた。サラサラと音を立てながら、幾重にも重なる筋が流れていく。
生えそろった葉先を撫でるように押しゆく風の姿が見える。
ここは漁師の田んぼだ。
緑の海には、いつまでも止むことなく小さな波が押し寄せていた。

撮影日 2017.12.25(撮影 秋山由樹・文 大塚智恵)

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